湿疹による皮膚科の受診者は実はとっても多い
皮膚科を受診する患者さんの中で湿疹の症状をもって受診する方は皮膚科の患者さん全体のおよそ3分の1にもなると言われています。
湿疹というのは皮膚炎を含んでいうこともあり、非常に多くの種類があるものです。
内科で言えば、風邪症状をもたらすウイルスが非常に多くあるようなもので、皮膚科としても湿疹がでるものは非常に多いといえます。
皮膚にぶつぶつとした湿疹ができることが大きな特徴で、大抵の湿疹はブツブツのできるものと認識していても良いといえますが、湿疹は大きく分けて6種類に分類されています。
接触性皮膚炎、内因性湿疹、脂漏性湿疹、皮脂欠乏性湿疹、神経性皮膚炎(ビダール苔癬)、尋常性湿疹にわけられていて、それぞれに特徴があります。
接触性皮膚炎は別にかぶれとも言います。
接触した部分に炎症が起こるもので、患部と健康な肌の境界線がはっきりしています。
内因性湿疹は症状の原因が免疫力の低下や遺伝、体の内部の何かの機能が低下することによるもので、代表的なものではアトピー性皮膚炎などがあります。
脂漏性湿疹は、皮脂が過剰に分泌されることが原因で、鼻の周囲や頭皮に多く見られます。
皮脂欠乏性湿疹は、皮膚のバリア機能が落ちてしまい、肌が乾燥し角質までも乾燥のために剥がれている状態です。
肌表面がガサガサする、白い粉を吹いている、ひび割れなどの症状があります。
神経性皮膚炎は肌色が灰白色になり、強くかゆみのあるものです。
尋常性湿疹は、これまで挙げた湿疹の例に当てはまらないものすべての総称です。
よくある手湿疹などは皮膚科を受診すればよいのでしょうか?
湿疹の中でも身近な手湿疹は主婦湿疹とも言われていて、毎日の生活の中で水仕事をすることが多い方がなりやすく、主婦にも多い症状です。
もちろん皮膚科を受診して治療することもでき、処方された軟膏などを使用して治療できます。
角質の乾燥を防ぐための治療がメインになります。