血小板が皮膚を再生させる!?
私たちの体には自然治癒能力が備わっています。例えば、転んだり擦りむいたりして体に傷ができたとします。初めは出血しますが徐々に血の流れが少なくなっていき、血が止まってからかさぶたができます。さらに自然治癒が進んでいくとかさぶたが取れて傷口はケガをする前の状態に戻ります。
かさぶたができていた場所の皮膚が再生しているからケガをする前の状態に戻るのですが、なぜかさぶたの下から皮膚が再生されたのでしょうか。実は、傷口の蓋をしていたかさぶたが血小板であり血小板の働きによって皮膚が再生していたのです。
この傷口の例のように血小板には皮膚を再生する働きがあります。この再生能力を美容整形の分野に生かすことにより肌トラブルを改善することができるのです。
PRP血小板療法とは!?
ケガをして出血をすれば血小板の働きによって皮膚が再生します。でも、しわやほうれい線などの肌トラブルを解決するためにわざわざ出血させることはありません。PRP血小板療法は患者さんの少量の血液を利用して治療に有効な成分を取り出し肌トラブルが起きている箇所に注入していきます。
血小板の中にある成長因子が肌の再生を促し、肌トラブルの原因となっている老化した細胞を若い細胞に再生していきます。若返った細胞は老化していた細胞よりも活性化しているため、老化が原因で生じていた肌トラブルを解決することができるのです。
PRP血小板療法はすぐに効果が表れる!?
ヒアルロン注射などの従来の美容整形医療では施術後すぐに効果が期待できるケースが多いですが、PRP血小板療法では効果が表われるまで時間がかかります。大体、施術を受けてから2週間から2か月くらいかかります。
また、年齢や体の状態により効果の表れ方が変わってきますが、基本的に血小板の状態が正常であれば誰でも満足できる治療を受けることができます。肌のトラブルに頭を悩ませてしまった時はPRP血小板療法を試してみてはいかがでしょうか。